【編集長インタビュー】「ノアの新エース」拳王が「日本武道館への道」を語る

――田中将斗との一連の闘いも大きかったのでは?

拳王 「田中将斗の首を狩る」という自分の言葉がキーになった。ノアに初めて来たときは「KENTAの首を狩る」と言ったんだ。俺の転機には、勝負の時には、心の底からわいてくる。「首を狩る」と。

――「火祭り」への参戦を契機に、田中将斗と闘いを繰り返しました

拳王 あの人は強かった。得るものが多かった。今の俺があるのも、田中将斗との勝負のおかげだ。そして発信することの大切さを改めて思い知った。田中の首狩り宣言から、物事が動き始めた。自ら発信することで、自分自身にもカツを入れられる。ノアも「NOAH the REBORN」が今年のテーマだったんだろ。何か変わったか? 俺はヘビー級に転向したが、ノアはどうなんだ? と、みんなが思っていたんじゃないのか。じくじたる思いを俺は感じていたが、ここにきてやっと、手ごたえをつかんだ気がする。もちろん、まだまだこれからだけどな。

――GHC王座を奪取したアカツキには、どんな王者像を描いていますか

拳王 丸藤正道、杉浦貴、中嶋勝彦…歴代の王者たちを、チャンピオンとして迎え撃ち、防衛を重ねる。そして、武道館への道を一歩一歩、進んでいく。

――激動の一年。最高の締めくくりで終えたいですね

拳王 32年、生きてきて、色んな意味で、心身ともに、こんなに成長した一年はないよ。年が明けたら、すぐに俺は33歳になる。

――元旦生まれですね

拳王 1985年1月1日午前2時。郵便局員だったオヤジがクソ忙しい時に、俺は生まれたんだ。GHCヘビー級王者として、33歳の誕生日を迎えるぜ。

「ノアファンのクソヤローども」と拳王は言う。そこには「ノア」への「ノアファン」への思いが込められている。

三沢光晴さんを、日本武道館大会の高揚感を知らないからこそ「ノアの聖地」日本武道館への思いが誰よりも募る。

ノアに新風を呼び込んだ拳王が「日本武道館への道」を歩みだした。

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