【プロレスのある風景 Vol.52|榎本タイキ】

戦慄すら走るレスリングマスターの強さ

閉館が決まっている横浜文化体育館で行われたプロレスリング・ノアのビッグマッチを観戦しました。コロナ自粛期間中もプロレス界で前進を止めず進化し続けた、その集大成ともいうべき大会。

セミファイナルで組まれた清宮海斗選手と武藤敬司選手のスペシャルマッチ。武藤選手にとってはなんと5年ぶりとなるシングル戦とのこと。

武藤選手の御子息と同い年という清宮選手。1年間、至宝GHCヘビーを保持し続けた自信と武藤選手対策を練りに練ったレスリングは本当に素晴らしかったです。

その清宮選手を恐ろしいほど凌駕した武藤選手はさすが、というか戦慄すら走るほどの強さでした。レスリング人生の代名詞ともいうべきムーンサルト・プレスはもう使えなくとも、有り余るほどのプロレス眼と技術の圧倒さは言葉を失います。

GHCヘビーも視野に入りつつある武藤選手。佐々木健介選手、高山善廣選手に続くメジャーベルトグランドスラムはそう遠くない未来に叶いそうな気配です。

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