「歴史を作りたい」デビュー25周年のクワイエット・ストームが思い描く未来

④強靭な肉体づくり(腕回り53cmを誇る厚い肉体)

――プロフェッショナルとしての身体作り。そしてこの一番凄いストロングポイントの53センチのアーム。

ストロングポイント!

――これはもう凄いですよ。どうやってその上腕二頭筋を鍛え上げたんですか?

それも、実際は普通に身体を鍛えたんだけど。腕はそんな目指してないの実際は。

――元々目指してなくて?

元々、普通に。でもみんな周りの人たちが「わあ、腕すごい、腕すごい」とかっていうの、「そうかなあ?」ってあんまり考えたことない。どんどん大きくなって、「ああ、やっぱ腕はセールスポイントだね」と思って、その時から頑張って太くなった。

――本当に肉体改造をバリバリやられて、そしてプロレスのヘビー級でも頑丈な身体になりましたね。

そうね。

――だから誰とやっても潰れない身体になったと思うんですよね。

うん。頑張らないと。

――これはどういうトレーニングですか?

そうね。みんな重いと思うんだけど、持ち上げるけど。実際はバイセプス(二頭筋)は割と小さいの筋肉なので、あんまり重くしたら良くないので。割と軽いやつで200回とか300回とか。


※インタビュアーの山口総監督と腕の太さを比べても倍以上

――軽いやつでそれだけやるんですか?

そうそう。

――そっちの方が効くんですか?

そっちの方がベスト思う。

――それは何か巻いてやってます?バンドとか。

いや、何もない。

――もうこのままやるんですか。

そうそう。で、もちろん他の運動とかもやって、それも効く。腕ちょっと別の胸とか肩とか。肩はなんかいろんな形で動けるけど、腕はこれしか(色んな動きが)できないから。いろんな種目をやっても無駄だと思うんだけど。休憩とかは無駄だと思うんだけど。ただ、もう同じ事ばっかりから、同じことばかりやって結構一番ベストね。

――みんな憧れてると思います。

そうね。よく言われる、街歩いても。「なんでこんなのできる?何してるか?」とか。

――プロレスやってるよって。

そうね。言うしかないね。英語の先生とかを(笑)

――ちょっと英語の先生にこんな腕は必要ないですよね(笑)

 

⑤日本のプロレスに興味を抱き来日

――日本で暮らしながら試合もいっぱいこなして、そのうち仲良くなった日本人選手の中には火野裕士選手もいらっしゃいます。

そうね。20年ぐらいなる。

――今もやっぱり連絡結構取り合って?

そうね。

――日本のプロレスっていうのは実際ご自身でやってみてどうでした?

もう、すごい”ドリームカムトゥルー”な感じでずっとプロレスデビューして、ずっと日本に行きたかった。14歳でデビューして、その時から日本のプロレス観て「ああ、やっぱり日本でプロレスしたいね」と思った。

――そうですか。それは誰と誰のどういう試合を見て?

日本のプロレス一番好きな試合は、小橋と菊池対カンナム・エクスプレス。

――カンナム・エクスプレスですね。ダグ・ファーナスとダニー・クロファット。懐かしい。

そう。あれすごい試合だった。今でも思い出す。

――確かにあれはすごい試合でしたね。

あれすごかった。で、「うわー、めっちゃ行きたいね!」。

――当時はアメリカに住んでて、日本のその映像っていうのはVHSみたいなので見たんですか?

VHSね。何かその時代はカセットビデオテープ。tape trailerという、このDVD…インディーとか、インディー大会で売ってたとか。売店で。

――それでたまたま買った?

そうそう。

――すごい偶然ですね。

すごいいい試合。All Japan best of main eventsだった。

――それでもう日本のプロレスっていうのに結構ハマったんですか?

そう。めっちゃ好きだった。みちのくプロレスとか。FMWとか結構見てた。

――じゃあアメリカのプロレスも好きだけど、日本のプロレスに触れてみたいっていう気持ちの方が強かったんですか?

そう。レスラーになってからはもうやっぱり日本のプロレスが一番好きになった。

――それはやっぱり自分の身体に合うというか?

身体に合うというか、ファイトスタイルがすごい好きだった。あとお客さんのあの反応すごい好き。アメリカとは全然違う。

――違いますよね。

全然違う。「あ、こっちの方が好き」って思ってた。

――そうですか。でもそういう風に思ってくれるのは、やっぱり日本のマスコミとしてはすごく嬉しいですよ。

ああ、本当に?

――本当。そういう風に言ってくれるとすごく嬉しいし、日本のファンにストーム選手は愛されてると思うんです。

そうなの?

――キャラクターもそうだし、まっすぐなファイトスタイルで身体をぶつけて戦うのはすごく日本人好みですよね。ファンから愛されてるレスラー。それは団体が変わっても、どこに行ってもストーム選手のことをやっぱり多くの人が受け入れてると思います。

だったらいい。だったら嬉しい。

➡次ページへ続く(25周年を迎えて印象深い出来事・参戦した団体

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