「歴史を作りたい」デビュー25周年のクワイエット・ストームが思い描く未来
⑨大阪プロレスへの参戦
――そういう意味では大阪プロレスもある意味もう一つのホームになってきてるかなっていう感じですよね。
そうだね。そう。帰ってきましたね。大阪プロレス。
――どうですか?久しぶりの新しくなった大阪プロレスになりましたけれども。
そうね。大阪プロレスもすごいどんどんイベントを増やしてとか。大阪プロレスは大阪の心がすごいね。笑いとか入れてとか。大阪の名物とか。あれは良かった。私は大阪プロレスの時代、ノアに入る前2年おったのね、その2年もすごい楽しかった。大阪プロレスチャンピオンになって、初の外国人だったからすごいいい思い出。
――懐かしいいい思い出ですね。
そうそう。
――でも当時、原田選手や小峠選手とか、結構先輩たちといろいろと大変だったっていうことがありましたけども。
そうそう。大変だったけど、でもそれこそ楽しかった。
――コンディションをキープするのはどうですか。
コンディションはもう今、20代より今の方が元気いいと思う。
――それは何故ですか?
なんかいろいろ分かってきたの。身体の練習とか、こっちの方がいい、こっちの方がダメとか。よく身体も作るんだけど、鏡のためにじゃなくて、試合するためにも鏡のルックスのためにも含めてそれで練習してる。
――自分の身体のあり方みたいなのがすごく分かるようになってきたって感じですか。
そう。分かるようになったし、試合の感覚もこのリングとかどっちの方が、今日はちょっと疲れてるからこっちの方がいいか、こっちのほうがケガしないようにずっと同じペースで結構今のほうがベストと思うので。私のイメージは何かプロレスはすごい難しい、商売が難しいのスポーツなのね。で、野球とかベースボールとバスケットボールとかとちょっと違うなのね。やっぱりピークのは30後半ぐらいだと思うねプロレスはね。20代より30代はみんなどんどん分かってくると思うんだけど。
――やっぱりそれだけプロレスは奥が深い。
そう。若い時はもちろんすごい動けるんだけど、30代とか10年以上経ったらちょっと分かってくる。結構すごい難しいスポーツ。
――もう引退しましたけど武藤敬司選手とか今で言うとスティング選手なんかも、あの年齢でもチャンピオンになったりするじゃないですか。
そう、そう。
――だからやっぱりファンの声援がある以上は、そういうニーズも含めてやっぱり出てくるんでしょうね。
そうそう。やっぱ何年やって何か最後、最後の方が分かるかもしれない。WWEの選手はみんな40代、トップの選手は大体40代結構多いので。ああ、やっぱそうなんだなと思う。
――プロレスの場合はキャリアも重ねて上手くなっていくし、ファンもだんだん裾野が広がっていくと思うんですよね。
そうそう。
――そういう意味ではプロレスっていうのは、35ぐらいから45ぐらいが本当にピークなんじゃないかってよく言われるんですよね。
そう。ピークと思うんだけどね。他のスポーツと比べたらあんまりよくないねと思うね。プロレスちょっと別のスポーツ。
――やっぱり別ですよね。
全然別。そう。
⑩現在の住まい大阪はニューヨークに似てる
――現在住んでる大阪は実際に暮らしてみてどうですか?
大阪は最高のところ。なかなか離れないのですよ。
――今、暮らしみて何年でしたっけ。
今は何年?11年ぐらい。
――日本でいろんなところで暮らした中で大阪が一番お好きですか?
一番いいよね。何か分かんないけど、私にニューヨークで生まれたのね。ちょっと何か似てるところが。
――ニューヨークと似てるんですか?
何か分からないけど、何か似てる。
――僕は大阪出身ですけど、ニューヨークは行ったことないから全然知らないんですけど。
そうね。何だろうね。もしかして人。人、何でも言えるタイプ。大阪はね。街で声、聞かれるとか、知らないのに。ちょっとニューヨークっぽいかなって。
――ニューヨークもそんな感じなんですか?
そうね。なんか。
――フランクな感じで仲のいい感じに。
そうね。場所によるんだけど、私生まれたところでそんな感じでした。
――じゃあやっぱり大阪の街が自分に合ってるなっていう?
そうそうそう。ちょっと合ってる。ちょっと何か、ちょっとうるさいって感じ。
――賑やかですね。
そうそうそう。
――楽しくワイワイしてますもんね。
そうそう。ちょっとうるさいが好き。スーパー玉出とかね。
――スーパー玉出ね。安いですよね。
昔、スーパー玉出の上に住んでた。
――そうなんですか。
そう。で、大阪プロレスの試合の前、昼ぐらい大きい大会出る前で、いつも安い安い安いスーパー玉出、スーパー玉出、あの下から聞こえる声とか(笑)
――それで買いに行こうと思った?
そうそう。スーパー玉出。