Sareeeが1.16自主興行第3弾で橋本千紘へのリベンジを決意!大会プロデューサーとして見所も解説

④レジェンド女子(ジャガー横田・アジャコング・伊藤薫)参戦について


――今回、Sareee選手といえばジャガー選手や井上京子選手、そしてアジャ選手との闘いも通じて、いろいろなレジェンド選手にいい意味でのかわいがりを受けてきた。そして直系の系譜を、しっかりと芯の通った部分を持っていらっしゃる。そういう選手だからこそレジェンドの皆さんもSareee-ISMに出てくれるというところがあると思います。今回はレジェンド女子について1人ずつのコメントをいただきたいなと思います。

▼ジャガー横田

――まずはやっぱりジャガー選手。いまだに伊藤選手のフットスタンプもそうですし、この間もストロングスタイルプロレスでも初代女子タッグ王者のベルトを巻いたんですよ。もう本当にびっくりしました。しかも結構ボコボコにやられても。

ジャガーさん、受けるんですよね。

――受けるんですよね。

やっぱり体が細いというか、でかくない。レジェンドの人って大体ドンとしているから。

――肉付きのいい人が多いですから。

ジャガーさんはやっぱり軽いのでポンポン投げられたりされますからね。

――それでも場外へ飛んだりとか、後半になってそれをやったりするのを見ると本当にすごいなと思って。

超人ですよね、本物の。

――年齢からは信じられないような動きを見せるジャガー選手をSareee選手はどういう風に見ていますか。

いやもうジャガーさんは神様ですね。本当にすごいです。尊敬できますね。人としてもプロレスラーとしても、話したりいろいろなアドバイスもいただくんですけど。

――アドバイスみたいなのもいただくんですか。

そうなんですよ。すごくかわいがっていただいていて。

――『Sareee、こうした方がいいよ』みたいな。

そうそう。間違っていることはちゃんと違うんじゃないと言ってくれるし、むしろいいこととかはめちゃくちゃ褒めてくれるんですよ。

――褒め上手なんですね。

褒め上手だと思います。『いつもがんばってるね』とか。アメリカにいるときも、たまにジャガーさんに報告とか、お誕生日とか例えば言ったら、すごく長い文章で『誇りだよ』とか『がんばってね。帰ってきたら会えるのを楽しみにしているよ』とか。本当にジャガーさんには勇気づけられましたね。今もそうですけど。

――最後の弟子じゃないけど、そういう繋がりでしょうか。

孫みたいな。伊藤さんの先生で、師匠で。自分は伊藤さんから教えていただいたので、ジャガーさんから直接プロレスを教えてもらったことはそんなにないんですよね。試合の中とか、何回か練習でとかはあるんですけど。

――そういう部分で、年の離れている孫弟子みたいなところを踏まえて優しく見守ってくれているような大きな存在なんですね。

本当に温かいです。ジャガーさんは本当に温かい人だなと思います。

――なるほど。

あとこないだ膝をちょっとジャガーさんが痛めちゃったんですけど、でも休まず普通に試合に出るんですよ。

――鉄人ですね。

でも誰にも言わないというか、びっこ引きながら試合とかしていて。今の子だったら普通に休むと思うんですよ。それくらいのレベルの怪我をされているのに、おっしゃらない。『もう決まっている試合だから』と言って。2連戦だったんですよ、それも全部やっているんですよ。やっぱりさすがだなと思いましたね。

――普通だったら1か月に1回とか、そういうレベルの存在ですよね。

試合、10試合とかしますから、1か月。誰よりもしていますよ。地方行って、どこ行って。

――しかも求められる動きをいつもされて、最後に勝利で見せるみたいな。

勝ちますからね、最終的に。

――本当に頭が上がらないというか。もう見ている我々も「すごい」しか言いようがないので。

すごいですね。『膝だから』みたいな感じなんですよ。『いつできなくなるか分からないから、この年じゃ。こんな膝くらいじゃやるよ』って。すごいなと思って。

――Sareee選手がジャガーさんの年齢までできるかどうかって、なかなか分からないじゃないですか。でもそういう先駆者がそういったことでやられているので、本当に女子プロの生き字引というか、スーパーレジェンドですね。

ジャガーさん、本当に一生レスラーでいるんじゃないかってくらい。

――本当にそう思います。

 

▼アジャコング

――そして、アジャコング選手。大きな壁となってSareee選手が成長を遂げてくるときに1番試練を与えられました。

与えられましたね、アジャさんには。やっぱり京子さんからベルトを獲って、やっとシングルのベルトを巻けて、ここから自分がというときに目の前に立ちはだかったのがアジャコングさんという。もうそこで一発で負けて、ベルトと。

――自信も失って。

自信も失って、ボロクソに言われて。そこからデスマッチ的な何でもありみたいなので血だらけにされて動脈が切れて大変でした。

――プロレスラーとしての覚悟みたいなものを教えてもらったって感じですか。

本当にそうですね。覚悟ですね。

――プロレスラーとして本当にやっていくのか、みたいな。

本当にそうですね。トップに立てるのか、じゃないけど。でも本当やっぱりアジャさんを倒してからじゃなきゃ、自信を持って私は女子プロレス界のトップだって言えないなと思ってましたね、その頃から。それを超えたということで、超えられたかどうかは分からないけど、でも結果としてアジャコングさんに勝ったという、この勝利はやっぱり1番と言っていいくらい自信になったし。大きいですよね。

――アジャ選手は知名度もあるし、体力的な部分での一発勝負の部分では本当にものすごい力を発揮する。あのバックドロップも強烈です。

首、吹っ飛びますから。やばい。これからも、伸び悩んでいる、1歩先に行きたくても行けないっていうような悩んでいる選手はぜひアジャさんと対戦してほしいです。何か感じられると思う。

――なるほど。

ボコボコにされてズタボロになると思うけど、でもそこで見えてくるものって、絶対にアジャさんから学ぶものがあるので。それくらい大きい存在。プロレス界において。なので私はやっぱりアジャさんを通るべきだと思います。

 

▼伊藤薫

――そして最後に、師匠である伊藤選手について一緒に行動もされていますよね。

今、伊藤さんも道場とかやられていて、いろいろ大変だと思うんですけど。自分自身、練習場とかもやっぱり伊藤道場があるから、今自分も不自由なくリングで練習ができて。いつでも使わせていただいて、本当に感謝ですね。やっぱりフリーの立場からしたら、練習場がないってことが1番。相手がいない、1人じゃないですか。そういう悩みというものがなく、『いつでも道場を使っていいよ』と言ってくださって。試合でどうしたらいいんだろうなって悩むときとか、いまだにあるんですよ。技とかも、どうなんだろうな、これとかって思うことも伊藤さんに何でも相談できるという方がいるだけでも本当に心強いですね。師匠でもあり、母のような存在でもあり。

――精神安定剤。

精神安定剤かは分からないですけど、本当に支えてもらっています。

――伊藤選手がそばにいるだけで安心感みたいな、やっぱり違いますか。

ありますね。会場に伊藤さんがいるだけで、何かあったときに助けてもらえるというのは。

――みんなにかわいがられたから今のSareee選手が出来上がったということですね。

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