【東京女子】渡辺未詩がプリプリ王者・中島翔子を破る殊勲で「東京プリンセスカップ」ベスト4進出!「優勝への道が見えるようになってきました」

 東京女子プロレスの夏のシングル最強決定トーナメント「第9回東京プリンセスカップ」準々決勝が7月31日、東京・大手町三井ホールで開催された。「アップアップガールズ(プロレス)」のメンバーでプロレスとアイドルを両立する渡辺未詩がプリンセス・オブ・プリンセス王者の中島翔子を破る殊勲を挙げ、2年連続でベスト4に進出した。

 序盤はグラウンドでのレスリングの攻防となり、渡辺は必死に中島に食らいついた。中島はトップロープからのライダーキック、首4の字固めでジリジリと追い込んだ。渡辺はショルダータックル連発で反撃も、中島が雪崩式フランケンシュタイナー、トペコンヒーロをさく裂させペースを握らせず。

 それでも渡辺は腕を極めて中島をぶん回すと、ジャイアントスイングを狙った。かわした中島はノーザンからロコモーション式に2発目を繰り出そうとするも、渡辺が抵抗しレーザービーム。中島は丸め込みからフランケンにいこうとするも、阻止した渡辺がティアドロップを見舞うと3カウントが入った。

 現王者を下した渡辺は「中島さんに勝つことができました。いつかは先輩たちの高すぎる壁を越さなきゃいけないと思ってて。でも、すごい難しくて。ボロボロにやられたけど、なんとかギリギリ勝てました。優勝への道が見えるようになってきました。まだまだ難しい道が多いけど、勝ち続けられるよう頑張ります」と涙のマイク。

 バックステージで渡辺は「この夏は先輩たちを超えなければいけないって強く思ってたので。去年はベスト4にいっても、優勝がすごい遠くにぼんやりあるなって感じでしたけど、今年はチャンピオンの中島さんに勝ったことで上も見えてきた。勝ち続けていけるよう頑張りたい」とさらに上を見据えた。

 かたや、チャンピオンながらベスト8で敗退した中島は「未詩とは道場で一緒に過ごすことが多くて。日に日にすごくなっているのを近くで見ていたので、彼女だけには越されたくないって気持ちが強かった。だからこそ負けたくないって思って、全部出し切るつもりで頑張ったんですけど。ここで決められないっていうのは、まだまだ鍛え方が足りないのかなと痛感しました」と唇を噛んだ。

 また、そのほかの準々決勝では坂崎ユカが乃蒼ヒカリに魔法少女スプラッシュで勝利。米AEW遠征から帰国した山下実優はSkull Kickで食い下がる角田奈穂を葬った。大会終了後、準決勝(8月13日、東京・後楽園ホール)の組み合わせ抽選が行われ、山下VS渡辺、坂崎VS鈴芽に決まった。4強のうち、2選手は若手で、この先どこまで勝ち上がっていけるのか注目が集まる。

 なお、9月11日、東京・新木場1stRINGでスピンオフ興行「TJPW INSPIRATION」の開催が決定。対戦カードは坂崎ユカ&瑞希VSポコたん&デモニオ・ウノ、中島翔子&宮本もかVSダリス&ステファニー・バッケル(CMLL)、山下実優VS遠藤有栖、原宿ぽむVS猫はるな。

【大会名】東京プリンセスカップ
【日時】2022年7月31日(日)
【会場】東京・大手町三井ホール
【観衆】284人

▼オープニングマッチ 20分一本勝負
○伊藤麻希&遠藤有栖 vs 宮本もか&長野じゅりあ●
10分26秒 伊藤パニッシュ

▼第二試合 3WAYマッチ 20分一本勝負
瑞希 vs ○上福ゆき vs 猫はるな●
8分53秒 片エビ固め
※押さえ込む。

▼第三試合 20分一本勝負
○荒井優希&らく&原宿ぽむ vs ハイパーミサヲ&桐生真弥&鳥喰かや●
13分8秒 片エビ固め
※Finally

▼第四試合 トーナメント準々決勝 時間無制限一本勝負
●辰巳リカ vs 鈴芽○
11分10秒 十字架固め

▼第五試合 トーナメント準々決勝 時間無制限一本勝負
○山下実優 vs 角田奈穂●
9分21秒 片エビ固め
※Skull Kick

▼セミファイナル トーナメント準々決勝 時間無制限一本勝負
○坂崎ユカ vs 乃蒼ヒカリ●
12分55秒 片エビ固め
※魔法少女スプラッシュ

▼メインイベント トーナメント準々決勝 時間無制限一本勝負
●中島翔子 vs 渡辺未詩○
16分34秒 片エビ固め
※ティアドロップ

〈写真提供:東京女子プロレス〉

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