TAKAみちのくが『JTO旗揚げ4周年』で目指す「所属20数名がプロレスだけで食える会社作り」への覚悟
そしてカーベル・伊藤vs新。これはいつの間にかUWA世界ライト級チャンピオンになっていたカーベル・伊藤になぜか新が執拗に挑戦表明をしていたんです。
――これはなぜでしょうか。
「挑戦させろ、挑戦させろ」といっても、頑なに「ヤダ!」と断ってきたんです。でも今回はやっとそれが通って、聖地後楽園で対決になるんですけれども。カーベル・伊藤は新とあまりやりたくないけれども、新は何としてもカーベル・伊藤を倒したいんです。
――これは何かカーベルさんのほうに何かがあるんですね。
きっとこの2人の間に何かがあるんですよ。
――何か遺恨めいたものがあるんですね。
はい。我々には分からない根深いものがあるんだと思います。
――これは試合が始まってみないとどういう展開が起こるかというのもまだ見えないですね。
そうですね。
――カーベル・伊藤さんは本当に伊藤応援クラブのような形で大勢のお客さんを呼び込んできますので。
そうですね。今回も大応援団が来るみたいです。
――そういう応援団のアウェイなところに新選手がどうやって切り込んでいくのか。もしかしたらその応援団自体を新選手が取り込んでしまうかも分からないですね。
そうですね。
――そういう部分でも楽しみにしたいと思います。
そして、この8人タッグなんですけれども。これは題名から言いますと、「赤間AKM直哉デビュー戦&ケンイチ軍団負けたら解散マッチ」というやたら長い名前がついているんですけれども。このケンイチ軍団というのはJTOの中で唯一のユニットと言える謎のユニットなんですけれども。
正直言うとこのケンイチというのは、ハッキリ言えば本当に出来損ないな人間がこういうキャラになって、出来損ないを集めたようなポンコツユニットだったんですけれども。いつの間にかこんな風に4人になっていく中で、ARAは去年現れたダンサーで、このARAとヒロ飯島はアラフォーで30代になってからレスラーを目指した人間です。
ちょうどこれが多分ARAのデビュー1周年になると思います。プロのダンサーで役者なんです。いろいろなことをやっている中でガキの時にプロレスラーを目指してなりたかったけれどもなれなくて、でも自分と出会ったことで人生が狂ってしまったんです。
自分が「今いくつ?」って聞いて、「いや、30いくつです」っていって、「じゃあ今度一回練習来てみなよ」といって道場に来て練習を見たらめちゃくちゃ動きが良かったんです。ダンサーだから動きはいいとしてもプロレス的な動きもすごくキレッキレで受け身も取れて、「何どこかでやってた?」というぐらいだったんです。
それで去年出会ってデビューして、それを追い求めて、ヒロ飯島というのが現れて「あなた誰?」といったら、「いや、ARAの同級生です」と。「え?何?」といったら、2人で小学校の時に教室でプロレスごっこをやっていて、「いつかプロレスラーになろうぜ」って夢見てたというのをこの2人は実現させてしまったんです。
そして、そのダンス仲間のMIKAというのがいて、さらに今回加わったのが、赤間AKM直哉です。これもこのメンバーのダンス仲間なんですけれども、過去がすごくて元ジャニーズなんです。
――Twitterで拝見させていただいて、すごいですね。
元ジャニーズの、ちょっと名前は忘れましたけれども、何とかというユニットにいて今はダンサーと役者、あとは大きい声では言えないんですけれども、某テーマパークでいろいろなことをやっているんです。それでTwitterで書いたら「あれ?元◯◯の赤間くんじゃん!」というツイートがあって。
――知ってるんですね。
知ってるんです。やはりジャニーズは強いなと。彼がまたプロレスが大好きで、彼が出るということでまたチケットがポンとハネて。みんな10年以上やっているプロダンサーなので、いろいろなダンスをするユニットがプロレス界にあるかもしれないんですけれども、多分最高にかっこいい入場を演出してくれると思います。入場から注目です。
――確かに本当のプロが見せてくれるんですものね。
はい。プロダンサーがプロレスラーになりましたという4人組ですので。
――すごいですね。でも本当にそういう繋がりという部分でいうとTAKA代表の持っている、強運の星が引き寄せの法則によって集まってきたと思うので。
本当にそれでギリギリ生かされているんです。もうダメかな?という時にそういう出会いがあって生かされるんです。それで延命してズルズル気づいたらもう30年オーバーしていたんです。ただ決してそこでドカーンと跳ねないんです。ドカーンと跳ねずに緩やかに生き続けるという感じです。
――でも、タカタイチ興行とかではTAKA代表がいつも興味深いマッチメイクをするので、お客さんの満足度も相当高かったと思います。
あれはプロデューサータイチのここ(頭)なんです。奴はやはりすごくプロデュース能力があるなと感じていました。なくなっちゃったのでこれはまたあまり大きくする話ではないですけれども、「タカタイチないけど、何かやるか?」みたいな話をたまにすることはあるんです。
いろいろなアイデアがタイチからポンポン出てくるんです。「でもな、ちょっとないな」というところで。そこでタイチがポーンと何かピーンってなったら、また何かタカタイチ興行じゃない何かが生まれるかもしれないです。もう完全にタカタイチはほとんどタイチのアイデアでやってきたので、奴はアイデアマンです。
――でもTAKA代表にはそういう意味ではいい参謀が周りにも、JTOの皆さんも含めていらっしゃるんですね。
はい。いまだにこうやって鈴木軍が飛んで終わりかと思いきやこうやって繋がっているわけでから。
――そういう意味では今回ある意味純血に近い形でJTO4周年という形になりますので。
そうですね。
――皆さんがこの4年で成長した姿をファンの皆さんに改めて披露できるという場になりますね。
そうですね。確実に成長をお見せできると思います。
ーーでは次をお願いいたします。
このカードは一応メインイベント予定なんですけれども。KING of JTOです。これは文句なしにJTOが誇るスーパーヘビー級の現時点での頂上決戦です。6代目のキングになった2m綾部蓮に3位ですけれども、武蔵龍也が挑むという形です。
ずっと武蔵龍也が今年入ってから、「武蔵龍也が動けばJTOが動く」という謎の宣言をして、何かを仕掛けてくれるのではないかなと。この中で自分を除けば、本当に数ヶ月の差かもしれないですけれども一番キャリアがあって一番上の人間ですので。とにかくすごいぶつかり合いになるなと思っています。
――綾部選手も全日本参戦で石川修司選手との繋がりも経てだいぶ成長しましたね。
そうですね。だから龍也にない部分が蓮にあるんです。全日本プロレスという経験があるので。だから蓮からすれば「絶対お前とは経験が違う」というのもあると思うので、そこがうまくぶつかり合ってくれれば。というか、2人とも本当にこの身体があるので。今、小型化している中でこのデカイ2人がぶつかり合って技を決め合うだけでもすごい迫力だと思いますので。
――確かに武蔵選手は本当にJTOを代表するヘビー級レスラーというのが当初からありましたけれども、入場時の佇まいも含めて、試合運びなんかも貫禄が出てきたような気がします。
デビュー当時から、「こいつ新人かよ?」というくらいめちゃくちゃふてぶてしかったので。ちょうど龍也は4年になるので、4年目を迎えてますますふてぶてしくなってきて、何かを仕掛けようとしているので、それはそれで面白いなと思います。
――この2人のぶつかり合いが現時点でのJTOの頂上決戦で、それを皆さん見てもらうということですね。
そうですね。男子で言えばそうです。
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