TAKAみちのくが『JTO旗揚げ4周年』で目指す「所属20数名がプロレスだけで食える会社作り」への覚悟

④当面の目標:所属20数名がプロレスだけで食える会社作り

――そしてTAKA代表が先日おっしゃっていた当面の目標は所属20数名がプロレスだけで食える会社作りでした。

これはやはり会社をやっている者としては当たり前のことじゃないですか。5周年までにそれを実現させたいと思います。仮に所属20名全員じゃなくてもいいんです。これが半分でも、今バイトしている連中が10名プロレスだけで食えるようになっていればまだいいかなと思います。

全部が達成できなくても進みたいです。でも目標としては所属全員がプロレスだけで生きていけるような会社環境にしたいなと思っています。それはやらなくてはダメだと思うんです。そうでなければいつまで経っても会社も自分もみんなも進まないし成長しないと思うんです。

――TAKA代表のそういうスカウト能力を含めて、もしかしたらまたプラスアルファで何かいろいろな形での事業展開のような、フィットネスも今やっていらっしゃると思いますし。また対企業さんを含めた何か繋がりも今後持っていってもいいかも分からないですね。

そうですね。そっちが本当に弱いので、そういうのを増やしたいなと思います。さっきいろいろお話されたじゃないすか(インタビュー前)。ああいうのは自分では浮かんでこないことですから、ああいう案をいただけるのは非常にありがたいです。

――プロレスTODAYの運営会社の我々としても何かそういう繋がりだとか、あとはTAKA代表がおっしゃっていることは他の団体経営者の方もかなり多く思っていらっしゃることだと思います。

そうでしょうね。

――やはりプロレスだけで食える人になってほしいとファンも思っていますよね。

元々、KAIENTAI DOJOにいた筑前りょう太が率いる九州プロレスが、とてつもなく大きいちゃんとした会社として機能して、みんな所属選手も社員もみんなプロレス専業なわけです。悔しいし、けれどもすげえな筑前りょう太、コツコツと九州でやって十何年でこういうものを作ったんだなと。

あとはGLEAT、旗揚げ2年で、そこは母体がLIDET ENTERTAINMENTという会社があるとは言っても、2年で両国到達というのはすごく悔しいんですよね。「すげえな鈴木社長」と思います。そこにはやはり負けたくないなというのはあります。ただのプロレス屋でしかないですけれども、ただ何とかプロレスでそうしたいという思いが強いです。

――TAKA代表の元に集ったレスラーの皆さんも本当にそういう風な気持ちで毎日頑張っていらっしゃると思います。九州プロレスさんももう加盟している企業さんの母数がものすごく多いので。

すごいですよね。あれを学びに自分、九州に一回コッソリと行ったことがあるんです。筑前からいろいろ教えてもらって、「ああ、そういうやり方か」というので、それのやれるところをうまくうちでもやり始めているんですけれども。それこそ協賛、スポンサーを数多く集めるというのでやってはいるんですけれども。

まだまだやはり営業努力が足りなくてそこまで増やせていないので、それを増やしていくためにはやはり人脈ですよね。プロレスだけではなく、広い視野を持たないといけないとは思っているんですけれども。

――やはりプロレスをずっとやられてこられたTAKA代表だからこそ、レスラーの部分というのは非常に強みですが、経営者としての苦悩というのも相当経験されてきたと思います。

そうです。KAIENTAIを含めたら20年超えてしまったので、「20年超えてこれか」と思って焦っています。

――しかし、20年プロレスラーだけやってきたのではなくて、プラスアルファ会社経営もやってこられて団体経営もやってこられてたので、通常の選手では味わえないような苦悩というものがすごくあったのではないかと思います。

そうですね。月末の資金繰り地獄は本当にもう寝れなくなりそう、ハゲそうな日々が多かったです。

――それでもこの業界で、しかも新日本プロレスでもJUST 5 GUYSも立ち上げられながら、今こういう風なご自身の団体経営もされて、やはりそういった部分ではマット界に名を残す選手ですし、大変な人生を歩まれてるんだなというのは傍目から見ても思います。

多分、自分は自分からそっちに行っているんです。アメリカだったり、日本で大きな団体でもずっと出続けて、もしかしたら所属になろう思えばなれたかもしれないです。所属になったら安定はするけれども、多分面白くないんです。安定よりもハラハラドキドキして自分で作りたいんです。

多分そういう人間なんです。だからアメリカの最大手も辞めて、あそこなんかいれば一生食いっぱぐれないじゃないですか。でも、あそこも別に興味はなかったですし。日本でもこの自分でやりながら大きいところにも関わりつつ、なにかプロレス界を動かせるものなら動かしたいというのがあるので。

だから今回の5 GUYSもそうですけれども、何だかんだ言って最終的にSANADAを取り込んで世界チャンピオンになって、一気に最下層のユニットから一気にトップユニットになって、まだこれからどうなるか分からないですけれども、やはりそういう欲があるんですよね。

――ある意味本当に唯一無二の方だし、そういう関わり合い方というところが、他に誰もいらっしゃらない人だと思います。

自分は本当に人の真似が嫌いなので、本当それこそ唯一無二の誰もやらないようなことをしていきたいので、だからこうやって悪あがきして新人を育てて新しいルールを作ってみたりしていろいろなことをやっているんですよね。

――本当にこの4周年を踏まえて、新しいものにいつも挑戦されてるTAKA代表なので、これからも頑張っている姿をファンの皆さんとともに我々も応援していきたいなと思います。

ありがとうございます。

 

⑤「JUST TAP OUT」を「JTO」にした理由、大会へ向けてのメッセージ

――最後に大会に向けてのメッセージをいただければと思います。

少し前に発表したんですけれども、プロフェッショナルレスリング「JUST TAP OUT」という団体名だったのをこの4周年から「JTO」にしました。

――これはどうしてJTOにしたんですか。

呼びやすい、言いやすい、覚えやすいからです。略してJTOという人が多いので。あとは新人たちが、「ご挨拶よろしいでしょうか?プロフェッショナルレスリング JUST TAP OUTの何々です」と言っているのを見ていて、言いづらそうだな、覚えるのも大変だろうなと思って、じゃあJTOでいいかなと。それだけの理由です。

本当にこんな単純な理由で、ロゴは変わらないですし、今回は短縮のロゴにしたんですけれども。やはりNWAもそうですし、FMWとかもそうでしたけれども、やはりアルファベット3文字はいいなと思ってJTOに変えます。

――JTOになっての4周年という形なので、そういう意味では何かまたこの名前と同時に新しいものを何か見せていけそうですね。

これでガラっと変えて、その後は4周年が終わったら8月から11月にかけて初の総当りリーグ戦をやって、通常のベルトを申請することになったんです。今まではJTOルールというフォールなしの結構新人には大変なルールの中でやってきて、そろそろ別のベルトがあってもいいなと思って。

男女それぞれJTO無差別級選手権とJTOガールズ選手権、普通のタイトルを新設して、JTOルールのベルトと通常ルールのベルトが男女に1個ずつあってそれを争っていけたらいいなと思っています。

――そういった新しいもので刺激を与えてもらえるのはファンとしては嬉しいことだと思います。

はい。だからこの4周年から5周年が勝負の時だと思っていますので。もう自分は何が何でも会社を成長させていって自分を社長として成長させて、みんなが1人でも多く食えるようになる組織を作るために、死ぬ気でやっていこうと思っていますので、ぜひそのスタート地点になるであろうこの後楽園大会で、どれも意味のある試合なので、いろいろな良い選手が眠っていますので知ってもらいたいです。

――ありがとうございました。

<インタビュアー:山口義徳(プロレスTODAY総監督)>

▼団体HP
https://prowrestlingjto.com/s20230717/

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