【DDT】秋山準が大仁田厚組に人生初の電流爆破で敗れるも、9・18名古屋で鼓太郎とアジアタッグ王座に挑戦へ

 DDTプロレスが9月9日、東京・大田区総合体育館でビッグマッチ「DDT BIG BANG 2023」を開催した。プロレス人生初の電流爆破デスマッチに臨んだ秋山準は大仁田厚組に敗れるも、9月18日、名古屋国際会議場イベントホールで鈴木鼓太郎との師弟コンビでアジアタッグ王座(王者組は大仁田、ヨシ・タツ)に電流爆破で挑むことが決まった。

 大仁田に挑発され、高木三四郎を守るような形で出陣を決意した秋山は高木、岡田佑介とのトリオで大仁田、ヨシ・タツ、小嶋斗偉組と、「時間差スクランブル・バンクハウス電流爆破6人タッグデスマッチ」で激突。試合形式は秋山の要望により、秋山と大仁田の3分間のシングルマッチで開戦。

 その間に爆破アイテムの使用も可能で、決着がついた場合は試合終了。3分が経過した時点で、残りの4選手が入り、6人タッグマッチとなる。秋山組が勝利した場合は、9・18名古屋でのアジアタッグ挑戦権を得られる条件がついた。

 開始早々、大仁田は秋山に毒霧を噴射し、場外戦に持ち込んだ。リングに戻ると、秋山はヒザ蹴りからフロント・ネックロックで絞め上げた。ホールドを離してカバーに入ると、小嶋がレフェリーの足を引っ張って阻止。ここで3分が経過して、6人タッグマッチに。まずは高木が大仁田を電流爆破バットで殴打するも、小嶋がカット。小嶋が立てたイスの上に有刺鉄線ボードを設置し、その上に電流爆破バットを置いて、岡田をコーナーから投げようとするも、体勢を入れ替えた岡田がデッドリードライブで小嶋を投げ捨てた。

 そして、大仁田がヨシ・タツが羽交い絞めにした秋山めがけて電流爆破バットを叩き込み、初の被弾も高木がカット。最後は大仁田とヨシ・タツが高木をサンドイッチする形で電流爆破バットをフルスイング。すかさずヨシ・タツがカバーして3カウントを奪い、大仁田組が勝ちどきを挙げた。これにより、秋山のアジア挑戦は露と消えたはずだった。

 試合後、マイクを持った大仁田は「高木さんよ、最後の大物・秋山を電流爆破に入れてくれて心からありがとよ! ヨシ・タツ、これじゃ腹の虫が収まらないと思うんで、アジアタッグ堂々と受けます」と秋山組の挑戦を受ける姿勢を示した。そして、大仁田は先頃、亡くなった師匠テリー・ファンクに触れ、「あの人は歴史をつくった人です。僕も秋山選手も全日本の血が流れてます。天国でも頑張ってもらいたいと思います。頑張ろうテリー・ファンク! 1、2、3、ファイアー!」で締めくくった。

 バックステージで秋山は「電流爆破、激しいとは思うけど、俺の世界ではないな。アジアやるって言ったよな? アジアも電流爆破だろうけど、取り戻すことにおいては一つのチャンス。試合に負けたから、言える立場じゃないけど、やらしてもらう。(最初の3分は)絞め落として何もできない状態にしてやろうと思ったけど、まだ大仁田厚の体の中に動ける力があったかなと。アジア、やらしてくれるんなら、次は電流爆破でリベンジしてやろうと思います」と雪辱を期した。

 大仁田は「勝てばいいんだよ。アジアは俺とヨシ・タツ選手が組んで、知名度上がったはずだから。俺たちは永遠に防衛しようと思ってる。テキサス魂で秋山選手、鼓太郎選手の挑戦を正式に受けようと思います」、ヨシ・タツは「秋山さんと鼓太郎選手に勝って防衛したら、価値も上がる」と臨戦態勢を整えた。

【大会名】DDT BIG BANG 2023
【日時】2023年9月9日
【会場】東京・大田区総合体育館
【観衆】1363人

▼オープニングマッチ 30分一本勝負
○高梨将弘&アントーニオ本多&イルシオン vs 夢虹●&須見和馬&瑠希也
8分21秒 回転十字架固め

▼第二試合 フェロモンズvs討伐隊最終完全決着戦!スペシャルシングルマッチ~解散コントラ副社長 時間無制限一本勝負
●飯野“セクシー”雄貴 with 男色“ダンディ”ディーノ vs 彰人○
12分9秒 ヨーロピアンクラッチ

▼第三試合 30分一本勝負
HARASHIMA&○樋口和貞&高尾蒼馬 vs 納谷幸男&高鹿佑也●&正田壮史
10分45秒 体固め
※ドクターボム

▼第四試合 DDT EXTREME&アイアンマンヘビーメタル級両選手権試合~人類みな平等!平田一喜デスマッチ 60分一本勝負
<EXTREME王者>○平田一喜 vs 土井成樹●<アイアンマン王者>
9分28秒 奇跡を呼ぶ一発逆転首固め
※土井がアイアンマンヘビーメタル級王座防衛に失敗、平田が第58代DDT EXTREME級王座3度目の防衛に成功するとともに第1576代アイアンマンヘビーメタル級王者となる。

▼第五試合 KO-D6人タッグ&全日本プロレスTV認定6人タッグ両選手権試合 60分一本勝負
<王者組>○坂口征夫&赤井沙希&岡谷英樹 vs 宮本裕向●&木髙イサミ&ラム会長<挑戦者組>
12分4秒 片エビ固め
※神の右膝。Eruptionが第52代KO-D6人タッグ王座3度目の防衛に成功するとともに第6代全日本プロレスTV認定6人タッグ王座2度目の防衛に成功。

▼第六試合 史上初!時間差スクランブル・バンクハウス電流爆破6人タッグデスマッチ 30分一本勝負
大仁田厚&○ヨシ・タツ&小嶋斗偉 vs 秋山準&高木三四郎●&岡田佑介
9分12秒 エビ固め
※サンドイッチ式電流爆破バットフルスイング

▼第七試合 KO-Dタッグ選手権試合 60分一本勝負
<王者組>火野裕士&●大石真翔 vs 藤田ミノル&KANON○<挑戦者組>
12分54秒 ジャストコブラツイスト
※Ωが初防衛に失敗、藤田&KANONが第79代王者組となる。

▼セミファイナル スペシャルタッグマッチ 30分一本勝負
KONOSUKE TAKESHITA&●佐々木大輔 vs 上野勇希○&MAO
23分9秒 片エビ固め
※BME

▼メインイベント KO-D無差別級選手権試合 60分一本勝負
<王者>○クリス・ブルックス vs 入江茂弘●<挑戦者>
27分36秒 片エビ固め
※プレイングマンティスボム2連発。第81代王者が初防衛に成功

〈写真提供:DDTプロレスリング〉

⇒次ページ【動画】電流爆破バットの餌食となった大仁田厚

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