【大日本プロレス登坂社長×プロレスTODAY山口総監督】<スペシャル対談②>大日本の今後・成長戦略、組織作り、G小鹿会長情報!

【大日本プロレスの今後・成長戦略】

~『BJ-X』 BIG JAPAN EXTREME STORE(中野ブロードウェイ店舗)~

山口:今度は登坂社長が考える大日本プロレスの今後のビジョンや活動についてお伺いしたいと思います。直近でいうと、中野ブロードウェイに出店された『BJ-X』はこれは新たな大日本プロレスの成長のキーポイントとなるのではないかと思うのですがいかがですか?

登坂:不安はなかったんですけど、どうなのかなと思っていました。僕自身、会場でのグッズ展開が多いのもそうなのですが、言葉が難しいですが子供のおままごとじゃないですけど、物を売ったり買ったりということが単純に楽しくて、たぶん選手もスタッフもそう思ってると思うんですよね。たくさん買ってくださるのもありがたいけど、自分が直接商品をお渡ししてお金をいただくということが100円でも200円でもいただくということは楽しいことなんだと思います。

山口:僕らも取材に行かせていただきましたが、ひっきりなしにお客さんが来てましたよね。しかも場所が場所なだけに、他の物を買いに来たお客さんも「あのお店なに?」っていうように注目されました。
ああいう中野という情報発信がしやすいところに出店されたということが、大日本プロレスを知らない方にも知るきっかけにもなっていくと思いますね。

登坂:こんなことを言うとおべっかのように聞こえますが、御社のリアルクロス(プロレスTODAY運営会社)という名前はここの店舗をやるにあたって、要素の中にあります。

山口:あ、本当ですか?嬉しい!!

登坂:結局ネットとリアルの融合という部分で、実際中野店に関しても海外の動画やニコ生への動画を発信するスタジオも併設していたり、そういう部分でネットの環境とリアルという対面で商売するところに関してのクロスする場所という意味であそこの『BJ-X』という場所を確立しているつもりです。

山口:本当素晴らしいと思いました。しかもレスラーの方が来ていただいたり、ファンの方が喜ぶと思うんですよね。いつもの会場だと、列になっていたりするので、後ろのファンの方が気になってどうしても短いコミュニケーションしか取れなかったりとかあると思うので、本当に嬉しいと思います。

登坂:僕も今は変わりましたが、もともとは内向的で学校で手を挙げて発言したとかは一度もなかったんじゃないかと思うんですよね。自分の記憶の限りでは。そういう意味で物販のときにスッといけるお客様もいれば、行きたいけどルールもあるかもしれないし行けない・・・とと思われているお客様もいらっしゃると思うんでしすよね。でも常時開いている中野のお店にならば、ちょっと行ってみようかなと思っていただけるお客様もいらっしゃるのかなと思います。

また、弊社の場合では「ねり歩き」をして僕らの方からお客様に寄って行くということもしているので、距離感としてはざっくりですが、それくらいの中距離の方も短距離の方も、そして長距離の方も僕らの方から寄っていく、縮めていくといったことが出来ればなぁと思っています。

山口:本当に素晴らしい情報発信基地が出来たということで、ファンの方との交流といった点も踏まえ、すごく楽しみにしております。

登坂:でもあれをオープンしてから、中野に行きづらくなっちゃったんですよ。

山口:遊びに?

登坂:そうそうそう。遊びに行きづらくなっちゃって(笑)

 

~商店街プロレス~

山口:あと商店街プロレスが活況を呈しているなと思うのですが。

登坂:一過性のものや話題性だけではなく、商店街の方がその商店街独自の色を出しながらイベントを作っていただいていて、ある会場では競争をしたりだとか、あるところでは歌い手やアイドルの方とコラボしたりだとか、リングを多様に使っていただいているなと思います。
大日本プロレス自体がたくさんのいろんな方達が集まったりというところで商店街とカラーが似ているので、よりコラボしやすいのかなと思います。

山口:大日本プロレスと商店街の相性がとてもいいような気がしますね。

登坂:一時はちょっと本当に無料だとこんなに敷居が低いんだと思ったこともありますが(笑)。でも嬉しいのは老若男女が足を止めてもらえる、男性だけとか、高齢の方だけといったようなことがないのがプロレスの強みではないかなと。
決して優れているということではなく、強みとして商店街としてとてもマッチしているような気がしています。

山口:商店街プロレスを見て、会場に足を運んでくださるお客さんも多いですよね。

登坂:多いですね。実際うちの植木選手は商店街プロレスを見て、当時警察官だったのを辞めてプロレスラーになろうと思ってくれたんですよね。
そこまでじゃなくても、今まで見たことがなかったけど、商店街プロレスを見て、大日本プロレスって面白いよねって思ってくださったお客様も多いです。無料や格安で見れるといったメリットだけではなく、商店街としてもお客様を招致して賑わう、そして私共も会場に来てくださるお客様がいらっしゃるということがとてもありがたいことだと思います。

山口:興行の価格をオープン化しているじゃないですか、いわゆるパッケージ化をしているので、明朗会計で非常にやりやすいのではないかなと思います。

登坂:僕が仕事をしている中で出来る限り、自分が逆側に立った時のことは考えるようにはしています。このことに限らずですね。
グッズだったらこのくらいの値段がいいなということだったり、興行の内容・費用に関しても自分が興行打ちたいなと思ったときに、費用が分かっていて誤差が多少あったとしても概ねいくらくらいと分かっていたほうがいいのかなと思って明示しています。

山口:素晴らしいですね。そしてこれから大日本プロレスはどんな方向に向かっていくのでしょうか。

登坂:時代を動かすまでのことをやろうとは実はあまり思ってないんです。経営者やリーダーの方っていうのは、自分でムーブメントを起こしたいとか、社会に変化を起こしたいと思う方も当然たくさんいらっしゃるのだと思うのですが、僕自身はそうではなく、時代の中で僕達も変化をしていくのだと思っています。僕はこの会社の中では、年代では上から三番目で、僕より年齢が高いのは小鹿(会長)とか年齢のかけ離れた者しかいないので(笑)。
僕らが戦ってきた時代はすでに過ぎ去っていて、僕らが今過ごしている時代は若い世代が戦っている時代なので、その時代感を共有できるのが一番いいし、そこに変化できなければ僕はこの会社を去るとか去らないとかは別ですが、中心軸をもっと若い世代にずれるべきだと思っています。
時代を移しながら、いい意味で時代に染まれるような団体でありたいですね。もし時代が間違った方向に行くのであれば、微力ながらよくなるお手伝いが出来ればとも思いますけど。

 

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