【プロレスのある風景 Vol.27|榎本タイキ】

逸材の計り知れない夢実現力

明けましておめでとうございます。2019年が始まりした。

今年も力いっぱいプロレスを楽しみながら応援していきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。

年始はプロレス界最大のビッグイベント・イッテンヨン『レッスルキングダム13』に行ってきました。新日本プロレスの勢いが今年もさらに爆発しそうです。

早くも来年のドーム大会が発表されましたがなんと2DAYS!こんなことは過去一度もありません。

ベスト・オブ・ザ・スーパーJr.決勝が両国国技館。夏のG1はまさかのアメリカ。気絶してしまいそうな夢のスケジュールです。

そんな告知が行われた今年のドームメインは棚橋弘至選手とケニー・オメガ選手。戦前からお互いのプロレス観をヒリヒリするほどぶつけあっていた両者。

近年の中でもこんなに緊張度の高いイッテンヨンはなかった気がします。棚橋選手は自らどんどんリスクある状況を生み出していきました。

試合はどちらも命を削るような攻防。僕がすごく目を奪われたのが場外に設置されたテーブル上のケニー選手にハイフライフローを放ったシーン。これはよけられ無人のテーブルをまっぷたつにして誤爆。

あれだけケニースタイルを否定していた棚橋選手があえてテーブルにダイブした心境はなんだったのか。とても気になる謎かけです。

死闘の末、ついに棚橋選手がケニー選手から3カウントを奪い見事IWGPチャンピオンに返り咲き。本当にすごいと思いました。

IWGP前線から大きく退きケガなどに苦しみながらもGI優勝という勲章を勝ち取り、自分の力でドームメインの舞台に立ち見事ベルト戴冠。

逸材の計り知れない夢実現力。これはとてつもないパワーと精神力、そしてプロレス愛が成せることだと思います。

ここ数年の中でも屈指の素晴らしいイッテンヨンでした。2019年もプロレスが熱い!

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