【スターダム】ブシロードグループに事業を譲渡!新体制記者会見

17日、東京・明治記念館にてスターダムの新体制発表記者会見が行われた。

スターダム代表 ロッシー小川「今回の記者会見は、新体制について発表したいと思います」

小川「キックスロードと事業譲渡の契約を締結しました。スターダムは10年、女子プロ界のトップ団体を自負している。今回キックスロード様から話をいただき色々考えた。スターダムの将来を考えた時に、ブシロード傘下に入ることに大きな可能性を感じた。ブシロードの皆様はスターダムに対してご理解があるので安心してやっていけると判断しました。今後の展開については株式会社キックスロード原田社長とブシロード木谷オーナーによってお話いただきます」

キックスロード代表 原田「本日は、新体制の移行にお集まりいただきありがとうございます。今後の展開について。これまでキックボクシングの展開をしてきました。12月からブシロードファイトと商号を改め、女子プロレスとキックボクシングの2軸で進めていきます。

今後について。スターダムは2020年に10周年を迎えます。まずはビッグマッチの第1弾として「東京シンデレラ2020」として初の大田区総合体育館大会を実施。後楽園大会も14大会、8月8日、9日の2連戦。2019年12月7日、8日にアナハイム・コンベンションセンターに出場する岩谷麻優、中野たむ。

TV放送について。BS日テレにてレギュラー放送を開始する。試合は勿論、選手の魅力を伝えていく。更にTOKYO MXでもレギュラー放送していく。詳細はホームページ、Twitterで配信していく。

最後に選手契約について。ブシロードファイトと契約を進めていく。選手がより一層集中できるように選手ファーストの名のもとに高みを目指す」

ブシロード木谷オーナー「なぜこの様な体制になったか。2年前より迷っておりました。それは世界的にプロレスのみならず格闘技団体が女子という位置が非常に大きな位置を占めてきた。例えば新日本プロレスは女子をあげておりません。今後もしばらくはお祭り的な大会以外ないと思います。ただ海外での大会も増えている中で、なぜ女子の試合が1試合もないのか?と言われていることもあり、あらゆる団体の中で女子が入ってないところは1つもないと認識している中で、何もやらないでいいのか?とずっと思っていて、少しづつリサーチを始めていた。その中で原田が色々な女子プロレスの関係者の方と話をする中で、ロッシーさんが一番ぴんとくると、スターダムは1番可能性があると報告を受け、私も直接みにいって、これはいいじゃないかと今日に至る形になってます。

今後も新日本と交わることはしばらくないが、急に世の中の風潮が変わることが世の中の空気が変わるリスクはあるなと思い、現状は別でやっていくが準備を進める。これから正式には12月から一緒になるが、今の素晴らしいスターダムをもっともっと大きくしていきたいと考えております。その中でいくつか方向性をもっていきたいというものを上げると、1つは選手の環境整備、いい環境の中でもっとのびのびと、折角やるからにはもっと大勢のお客様にみてもら環境をつくっていく。2つ目は露出を増やしていきたい。もしかしたらブシロードの番組やCMなどにもでていただくかもしれない。これは新日本の時にもプロレスはキャラクターコンテンツだからと説明した。人間が感動するのはキャラクターとストーリー。この素晴らしいキャラクターとストーリーをもっともっと広げていきたい。3つ目はスポーツ部門といいますか、もっといいますとライブブロードバンド部門はブシロードの中でも非常に重要なものになりますので、色々と新しいことをどんどんとやっていきたい。買収に至った経緯はこの様なところになります。この素晴らしい団体をもっともっともっともっと世界に広げていきたいと思います」

<質疑応答>――事業締結の後に小川社長の立場の変化は?

小川「運営の変化は特にないんですけど、ブシロード側からスタッフが増えてより強固になる。私の立場はスターダムのプロデューサーと」

原田「小川社長はスターダムのエグゼクティブプロデューサーに就任していただいて、煩雑な運営を我々ブシロードファイトが引き受けて現場に全力を投入していただく」

――ファンからの疑問というか声で里歩選手の継続参戦は?

小川「はい、一応参戦します。」

――KNOCK OUTの運営に関して今後どの様な変化があるのか?

木谷「そこは変化はないです。試合数は圧倒的にスターダムが多いので、業務量は2:1とか3:1でスターダムに携わることが増えると思います。こっちはこっちで力を入れるのでご心配なく」

――木谷オーナー、スターダムに感じた可能性というのは?伸びしろや改善点などどのあたりに課題を感じるか

木谷「まずもったいない部分からいきますと、何回か会場にいきましたけど、他の女子プロ団体にも行きましたけど、お客さんの年齢が高い。ほぼ男性しかいない。客層として勿体ないのは若い男性がいない。もう一つは女子がいない。僕らが小さい頃は女子プロレスを支えていたのは女子だった。環境整備と一言でいったが女子がみやすいイベントにしたい。最初の段階はワイドショーガイダンスで女子をひっぱるが、応援文化。頑張ってる人を応援する文化は昔よりあると思う。若い男性でも頑張っている女子を応援するのはアプローチして、女子が女子を応援するのも増えていると思う。その客層も獲れると思う。

だから将来的に本当にお客さんが増えてきたら、レビュースターライトという舞台では女子だけで2000人の舞台を7回やったりしていて。スターダムでも女子限定の大会などもできれば。ただこれはお客さんが増えてから。その時にはまずね、女子だけの空間を作ると声援も全く変わるんですよ。そうなると女子プロレスラーも今と違う動きやオーラがでると考えている」

――収益の部分で、新日本の場合は積極的に広告を投入したり、新日本プロレスワールドなど投下されたがアイデアはあるか?

木谷「まずは興業の規模を大きくする。それがあればスターダムも配信もしているのでその規模も増えたり。まずはイベントや露出を増やして、派生するものを獲っていくという感じになる」

――選手の声を聴きたい。この新体制でやりたいことなどあれば

岩谷麻優「スターダムのアイコン岩谷麻優です。今回この様な体制になって、今までずっとスターダムでやってきてるんですけど、今年MSGで試合をした時に会場の声援やたくさんの観客に圧倒されて、いつかスターダムもこういう大きい会場で試合が出来たらと思っていた。どんどん大きくなるスターダムを見せて自分たちも楽しみたい」

星輝ありさ「自分は去年の11月から復帰したんですけど、1年があっという間だなって思ってます。その中でこんなに大きなことが起きるってすごいなって。今は新木場や後楽園が中心だけど、自分が復帰する時からもっと大きい会場でやりたいと思っていた。両国国技館以上の大きな会場でやっていきたい」

渡辺桃「QQの渡辺桃です。この新体制での目標は大きい会場やTVでの放映は女子プロレスを広めることになると思うので、10代や同世代の人にも届く様に頑張っていきたい」

林下詩美「プロレスがずっと好きで昨年デビューした。新体制になってからもっと色々な人に知ってもらって大きい会場でスターダムのプロレスを届けていきたい」

木村花「TCSのリーダー木村花です。これからやりたいこと、女子プロレスをあまりわかっていない同世代に女子プロレスってこういうものと伝えていきたい。最近よく思うのは、障害や施設でハンディキャップをもっている人たちに勇気を与えられる職業だと思っているので、施設で暮らしている子や色々あって刑務所にいる方に私たちが試合をみせて、自分たちの可能性やこういう生き方もあるよと伝えたい」

ジャングル叫女「木谷さんが女性を増やしたいと言っていただいてその通りだなと。男性の方々も女性が多いほうが嬉しいと思いますので、そういうコンセプトに沿って進めていく。スターダムの選手は個性が強くて魅力的な人が多いです。リング上で見せれる場面は限られるのでTVや色々なところで露出していきたい。自分はべしゃりが好きでラジオとかやってみたいと思っている。メディアで露出を増やしジャングル叫女の魅力を伝えていきたい」

花月「大江戸隊の花月です。新体制嬉しく思います。ここにいる選手は未来の展望を楽しみにしていると。私が言いたいのは2年前にスターダムに入って選手の底上げを徹底してきたつもりです。今回この様になったのはかなり底上げができたんじゃないかなと思っている。私としては選手のクオリティ、試合のクオリティを一切落としたくない。新しい時代を作っていくということは多くの人に見られるということ。女子プロレスという根本的なものを私は大事にしていきたい。昔ながらの女子ならではの戦いをスターダムでみせていきたい」

――ブシロードでは女性を使ったエンターテインメント(バンドリ等)も展開していると思うが、連携もあるのか?

木谷「昔以上に今のお客さんは自分の好きなものに色々なものが混ざるのを嫌がる所がある。それだけIPが増えて狭く深くとなっている。慎重にと考えているが、できることがあるならやりたいと思う。例えばキャラエキスポ、アメリカアナハイムのコンベンションセンターでカードゲームの机とイスだけで1,300もある。そこでは机もイスもリングもある。アニメもゲームもプロレスも色々楽しめるお祭り的なものであればありだと思う。新日本プロレスでも東京ゲームショウでリングを作ってプロレスをしたら凄いウケた。そんな相乗効果も含めて色々考えていきたい。これはできるかなと思うのは女子プロレスに入った人には舞台出身者もいる。プロレスから舞台にいくのも違和感がないかなと思っている。ファンの皆さんが受け入れられるもの、前向きにびっくりしていただけるものから考えていきたい」

――KNOCK OUTに相羽あいなさんがでているがスターダムにも解説ででてくる?

木谷「あると思います。まだ話してはいないが。リングにあがるのは止めるが。関わりたいとは思っていると思う」

木谷「最後に…先程2年前くらいから考えたと言ったが、女子プロレスに関わらないとダメだなと思っていたが、検討していくうちにどちらかというとその時の主体は新日本プロレスを考えていた。誤解のないようにしたいんですけど、見ているうちにスターダムはスターダムでこれは立派なIPコンテンツと思い、スターダムを伸ばすという発想になっていったことを理解していただきたい。そんな中での今回の新体制の発表となった。後ろ向き、防御の部分ではなくあくまでも前向き。その中でお祭り的に交わる部分ができればと思う」

発表内容の概要は下記の通り

2020年4月29日、東京・大田区総合体育館にてビッグマッチ開催!
BS日テレ&MXレギュラー番組・広告宣伝・世界展開も順次スタート

①スターダム新体制

株式会社スターダムと株式会社キックスロードによる事業譲渡契約が締結。
今後は株式会社キックスロードの事業部門として女子プロレス「スターダム」を運営。

2019年12月1日、株式会社キックスロードから、株式会社ブシロードファイトへ社名変更予定。

②ビッグマッチ開催

2020年4月29日@東京・大田区総合体育館にて7年ぶりのビッグマッチを開催!
2021年、旗揚げ10周年記念大会を開催予定!

③BS日テレ、TOKYO MXにてレギュラー番組開始

BS日テレ、TOKYO MXにてレギュラー番組を開始!

④広告展開・世界戦略

2020年1月より怒涛の広告展開スタート!
「週刊プロレス」表3見開きジャックのほか、交通広告、TVCM等、続々投下予定!
ブシロード主催イベントへのゲスト出演のほか、メディア露出も積極的に推進!

⑤選手ファースト

正式な選手契約を選手ファーストの考えのもとに各選手と順次締結。
選手がより試合しやすい環境作りを推進します。

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