【DDT】8・15後楽園でKO-Dタッグ王座争う竹下&勝俣と秋山&岡田がバチバチに火花を散らし両軍共に勝利宣言

 DDTプロレスが8月2日、東京・千代田区の神田明神内で記者会見を開き、同15日の東京・後楽園ホールでKO-Dタッグ王座を懸けて激突する、王者の竹下幸之介、勝俣瞬馬組と挑戦者の秋山準、岡田佑介組がバチバチに火花を散らした。

 当初、同大会では準烈の秋山、大石真翔組が同王座に挑戦する予定だったが、大石が腰の負傷により欠場となり、いったんは流れてしまった。その後、7月24日の大阪・和泉大会で岡田が準烈入りと、タッグ王座挑戦をアピール。これを王者組が受諾し、秋山のパートナーが代わって、タイトル戦が行われることになった。

 DDT入団後、初のタイトル戦になる岡田は「もともと大石さんがやる予定でしたけど、欠場になってしまって。この状況で、黙っておれんと、準烈のメンバー入り、タッグ王座挑戦表明をさせていただきました。8月15日は、秋山さんとのタッグで死に物狂いでいきたい」と決意表明。

 秋山は「大石選手がケガでどうなるかと思いましたけど、岡田が手を挙げてくれて。(和泉で)結果を残してくれて。師弟コンビで初めてタイトルマッチということで楽しみにしてます。岡田に任すところは任せて、しっかり締めて、最後はベルトをもらいたいと思います」と王座獲りを宣言。

 一方、勝俣は「岡田選手とは同い年で、キャリアは僕の方が上。岡田選手がDDTに来て、絡むことがなかったんですけど、この前(和泉で)闘って獲られてしまったので、借りを返すつもりでいます。秋山選手に関しては、タッグリーグで3カウント取ってるんで。そのチームワークで勝てたらいいなと思います。この2人でやっとつかんだベルト。初防衛戦で負けるわけにはいかないので、しっかり防衛したい」と王座死守を誓った。

 竹下は「僕たち、KO-Dタッグのベルト、時間がかかってやっと獲れたベルト。秋山選手、岡田選手は師弟コンビ。こっちもある意味、師弟コンビ。オールアウトのときから、いろいろ教え込んできたつもりで、やっとタッグベルト獲れて。師弟コンビと言えど、今は勝俣に絶大な信頼と安心感を覚えてるんで。僕は秋山準一人に照準を絞っても、試合を勝俣に任せられるくらい信頼があるんで」と防衛に自信を見せた。

 挑戦者チームが代わったことについて、勝俣は「特に変わらない。1回なくなって、ちょっと(気持ちが)下がりましたけど、こんな強いタッグチームと初防衛戦ができるのはうれしい」と、竹下は「僕も同じ。後楽園のメインでタッグ選手権というのは非常に思い出深いものがあります。しっかりいい試合、熱い試合で防衛して、(8月21日の)富士通スタジアムに勢いをつけたい」と話した。

 秋山、岡田組がタッグ王座に挑むのは初となるが、岡田は「全日本で師匠として、僕のプロレスの基礎を全部教わったのは秋山さん。全日本時代、秋山さんと純粋な2人だけのタッグは僕の記憶では1回しかなくて、あとは6人タッグだったりで。DDTに来て、タッグを組んでやるのは感慨深い。しかもタイトルマッチ。僕が持ってる今のプロレスを勝俣選手、竹下選手にたたき込みたい。プラス、DDT選手全員、ファンの人に俺のプロレスを見せたい。そのなかで、秋山さんとこのベルトを獲って、僕たちが一番すごいんだよというのを見せたい。その自信はメチャクチャある」と意気込んだ。

 秋山は「岡田は全く空気を読まない男なので。これからも空気を読まなくていいと思う。積極的に自分が獲ろうという気持ちでやってもらいたい。岡田が獲るぞという状況にもっていったら、僕はそれに納得するし。僕が獲る状況だったら、岡田は空気を読めよ、アシストしなさいよと。岡田も僕のプロレスを分かってると思うんです。最近組んでて、出てほしいなというときはちゃんと出てるし。そこは信頼してるんで」とコメント。

 挑戦者組が全日本出身の2人になり、ルーツをたどれば、DDTVS全日本という見方もできるが、勝俣は「プロレスには答がなくて、岡田さんが秋山さんから教わったプロレス。僕が竹下さんから教わったプロレス。全く違うものだと思うんですけど。今ここにいるのはDDTの選手なので、意識はしていない」と発言。竹下は「DDTのプロレスというのもあるんだけど、僕と勝俣は、どれも受け止められる度量があると思ってる。なんせHARASHIMA、岡林(裕二)組からベルトを獲っているわけですから。どんなスタイルにも対応できると思ってる。僕たちのプロレスは芯は通ってると思うので。そこはぶらすつもりはない。お互い分かり合えばいいんじゃないかと」と語った。

 岡田は「僕のなかでプロレスの価値観は大事にしたい。DDTに1月から参戦させていただいてる理由が、いろんなプロレスを吸収したいと。DDTには僕の知らないプロレスの世界がすごくあるし、それを感じながら試合をしてるんですけど。今回は秋山さんとタッグを組むということなので。僕は全日本にいましたけど、それは秋山さんの教えなんで。僕の価値観を大事にして、勝俣選手、竹下選手には対抗意識を持ってやります」とキッパリ。

 秋山は「プロレスに正解はないと言ってましたけど、僕のなかで正解はあるんです。ジャイアント馬場から教えてもらったプロレスが僕のなかで正解なんです。岡田もそうですし、下の人に正解がないから、正解がないとみんな言うんですよ。ガチッとしたものを教わってないから、みんな正解がない。俺はジャイアント馬場の教えが全部正解だと思うし。馬場さんの正解で、正解者がベルトを持つべきです」と述べた。

 タッグ選手権のわずか6日後(8月21日、富士通スタジアム川崎)に、秋山と竹下はKO-D無差別級王座を懸けて対戦するが、挑戦者の竹下は「僕は別物だと考えてます。タッグ選手権を前哨戦の一つとして考えて防衛できるほど、簡単な相手ではないと思う。まずはタッグ選手権は絶対に落とせないので、まずは一つ勝ち。その後に無差別の闘い。頭の切り替えが大変になるかもしれないですけど。一つ一つ大事なタイトルマッチだと思うので」と話した。

 王者の秋山は「年齢的にも非常にきついとは思いますけど。今の僕なら大丈夫かな。正直40ちょっとのときより、今の方が調子がいい。去年、今年、最前線に戻ってきて、若い選手とたくさん試合して、気持ちも若くなってると思うので。タッグはタッグ、シングルはシングルで闘い方もすべて違うので。岡田という信頼する弟子がいるので、2人で獲りに行きたいと思ってます」と余裕すら感じさせていた。

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