【プロレスリングWAVE】夏すみれ選手・山下りな選手インタビュー!① 後楽園で、若手二人の野望を叶える!

<沖縄の海を愛する女。弱さが生む、危うさ交じりの強さ>

――同じ後楽園、CATCH THE WAVEリーグ戦では、山下さんは大畠さんと戦いますね。心境はいかがですか?

山下:心境……?え、怖いです(笑)

――大畠さんも気が強いですよね。

山下:私、気が弱いんで。

:ナイーブなんですよ。

山下:シャボン玉みたいに……

:触れたら消える(笑)

――普段はおとなしいんですか?

山下:夏みたいな知ってる子には普通なんですけど……

――恥ずかしがり?

山下:恥ずかしがりでもないけど……

:本当にナイーブ。

山下:しょっちゅう折れてますね。人知れず折れてて勝手に泣いてる。

――そこからどうやって復帰するんですか?

山下:海行ってる(笑)

:言うと思った!(笑) 彼女は大阪住まいなんですけど、大阪の工場地帯の、トラックが通ってるような道路を見ながら、沖縄の海を思い出して微笑む(笑) どこでも海に見えるんです

山下:工場地帯でも沖縄の海が見えてしまうんです、心が病みすぎて(笑)

――(笑) 脳内変換でなんでもプラスにできるのは究極の必殺技ですね。

山下:ツーフィニッシュ技です(笑)

――メンタルトレーニングもプロレスラーには必要な技ですね。

山下:地球からきれいな海がなくなったら私は終わってしまいます……。

:ストップ温暖化(笑)

――山下さんの地元の鹿児島のことは思い出さないんですね……。

山下:時々帰るところなので、そこを飛び越えて沖縄に行っちゃうんです。……沖縄の話ばっかり(笑)

――大畠戦を見据えて、どういう風に勝利までもっていこうと思っていますか?

山下:技術というか……キャリアも技術も……うーん……あまりコメントしづらい……。

:考えて来いよ!(笑)

山下:だって怖いじゃん……。

――山下さんもガンガン行くタイプですよね?

山下:ある意味弱さの表れなのかなとも思います。力の源は、ある意味弱さなんです。一種の危うさですね。危ういまま今日までやってきた。

――大畠さんは高い壁ですね。

山下:今回のキャッチで一番の山場かなと思っています。後楽園でこのカードを組まれた意味は大きい。私、CATCH THE WAVEに出るのは三回目で、大畠さんとのシングルは少ないんですよ。ここを乗り越えなければ、弱さを、危ういものを抱えたままやっていかなきゃいけない。ステップアップの時が来ているのかと思います。

――CATCH THE WAVEで新しい自分を見せていく?

山下:毎年次の段階に行かなきゃと思ってるんです。次というか、上に行かなきゃなと思っています。

――そのために必要なものは何だと思いますか?

山下:現時点ではCATCH THE WAVEで優勝すること、そしてベルトを取ること、プロレスを始めるきっかけになった世志琥とのシングルを実現させて、その先に行くことです。やりあっていきたい同期やライバルがいっぱいいるし、点と点をつなげていきたい。そのための、目的のための目標がCATCH THE WAVEです。

――世志琥選手とはタッグでは戦っているけど、シングルはまだない。シングルで戦ったら凄い試合になりそうですね。

山下:ぶつかり合いしか考えられないです。ヤンキー同士のけんかみたいな感じになりそう……。

――山下さんは、CATCH THE WAVE優勝したら、試合のほかにはやりたいことはありますか?

:優勝したら賞金が100万円出るんですよね(笑)

山下:どうせなら一億欲しいです(笑) 無人島買って。

:ゲストハウス建ててビジネス(笑)

山下:ノーピープルの無人島デスマッチとか(笑)

――もともと海が大好きなんですか?

山下:海に行っているとリラックスできますね。夏自体が大好きで、毎日がお祭り気分というか、お祭りとお正月が同時に来るような気分です。

――ほかに、大会の見どころを教えていただけますか?

:先週の土日に、大阪・静岡で二連戦をやりました。そこで、Reginaチャンピオンの水波さんが宮崎さんをベルト挑戦者に逆指名したんです。ただ、宮崎さんが嫌がってるんです。理由はわからないんですけど、なんとなくその気じゃないのか(笑)

山下:宮崎さんはタッグのベルトを持っているし、別に……なんでしょうか。

:そこで名乗りを上げたのが、我々の尊敬するフェアリー日本橋先生(笑) 名乗りを上げたんですが、その時は水波さんが興奮していたからか、フェアリーさんの声が小さかったのか、聞こえなかったみたいで(笑) でもうまくこの二人がカードに入ったので、何かあるんじゃないかと思いますよ。

――新しいドラマが生まれるかも。

:フェアリー先生に期待ですね。

――そして、CATCH THE WAVEの公式戦が三試合。

:CATCH THE WAVEは、長浜(浩江)が素敵です。勝ち負けじゃなくて精神的に、リーグ戦に強いんです。リーグやトーナメントになるとプレッシャーで固くなったりする選手っているじゃないですか。彼女は逆に、それを強みに持っていける子です。精神的に追い込まれて力を出すタイプなのかなと思います。こないだも大阪でシングルを戦って……。

山下:長浜と公式戦でシングルを戦ったんですけど、すごかったです。今まで戦ってきた長浜の中で一番でした。危ういところも何か所かあったし、私はパワーでねじ伏せようとするんですけど、長浜の攻撃のターンの方が多かったです。こんなにできるの? と思うくらい、ちょっと見ない間に成長した。

:奴は体が重いくせに無駄に小回りが利く(笑) それが相手を油断させる。うまいところ強みに持ってきたら、あわよくば、予想外の展開があるんじゃないかと思います。

(撮影:二瓶隆弘)

 


5月3日・後楽園ホール「CATCH THE WAVE 2017=SCRAMBLE=」 試合情報は以下の通り(試合順は当日発表)

CATCH THE WAVE 2017リーグ戦公式(15分1本勝負)
<3戦1勝1敗/2点>春日萌花vs宮城もち<2戦1勝1分/3点>

CATCH THE WAVE 2017リーグ戦公式(15分1本勝負)
<3戦1勝1敗1分/3点>大畠美咲vs山下りな<3戦2勝1負/4点>

CATCH THE WAVE 2017リーグ戦公式(15分1本勝負)
<2戦1敗1分/1点>長浜浩江vsSareee<2戦1勝1分/3点>

ファンタジーWAVE(15分1本勝負)
水波綾vsフェアリー日本橋

SHOWA WAVE(20分1本勝負)
桜花由美&宮崎有妃vs夏すみれ&藤田あかね

スクランブルWAVE(20分1本勝負)
山縣優&志田光&沙紀vs米山香織&チェリー&希月あおい

MIXED WAVE(20分1本勝負)
飯田美花&がばいじいちゃんvs朱崇花&後藤恵介

チケットは直前まで購入可能です!

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